バイオマテリアル

18th 11月 2008

バイオマテリアル(Biomaterial)とは生体親和性の高い材料で、医療分野などにおいて生体に直接接触することができるプラスチックやセラミックス、金属などの材料を指す言葉である。バイオマテリアルに求められる特性を以下に挙げる。

  • 生体機能性(物理的・化学的性質)
  • 生体安全性(無毒性)
  • 生体適合性(接着性や非異物性)

コンタクトレンズや手術用の縫合糸から人工血管や人工心肺、人工関節や人工骨など、さまざまな医療品がバイオマテリアルを原料として作り出されている。さらに近年ではバイオマテリアルを薬物送達システム(Drag Delivery System,DDS)に応用する研究が盛んになってきている。

DDSとは、薬剤が治療効果を最大限に発揮するように体内での動態を制御する方法であり、薬剤を徐放性のカプセルにつめた徐放性製剤が風邪薬等で実用化されている。さらに患部に集中的に作用するように薬剤に患部への志向性を付与する研究などが盛んに行われている。前に述べた通り、バイオマテリアルは生体親和性に優れた材料であり、生体に直接接触しても毒性を示さないので、DDS製剤の材料として問題なく使える。バイオマテリアル自体に薬剤の体内動態制御に有効な機能(pHや温度に対する感応性や器官や組織に対する志向性、停留性など)があれば、さらに実効的ななDDS製剤の開発が期待できる。

我々の研究室では生体を構成するタンパク質の内、最も豊富に存在するコラーゲンとその熱変性物であるゼラチンに特に注目して研究している。

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