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元素にそっくりの超原子
30th 12月 2009
ScienceDaily (Dec. 29, 2009)の記事「Superatoms Mimic Elements: Research Gives New Perspective on Periodic Table」です。
[概要訳]
鉛を金に変換することは実現不能な芸当であるが、「錬金術」[1]に類似した現象は可能であるだけでなく、費用効率も高い。ペンシルバニア州立大学の3名の研究者達が、特定の元素の原子の組み合わせが、他の元素の電気的な特徴を模倣するような電気的特性を示した。
”Eberly Distinguished Chair in Science”であり、化学物理学部の”Evan Pugh Professor”でもある、研究チームのリーダーであるA. Welford Castleman Jr.によれば、「その成果が、新しいエネルギー源や公害緩和法、そして工業国家が化学処理工程において大きく依存する触媒などとして、幅広い応用に使える非常に安価な材料の開発につながる」そうである。
[コメント]
貴金属の代替材料になりそうですね(^-^)
[参考]
- ”錬金術”,Wikipedia,(オンライン),http://ja.wikipedia.org/wiki/錬金術,(参照2009-12-30)
エントロピーを使って四面体充填記録を破る
10th 12月 2009
ScienceDaily (Dec. 10, 2009)の記事「Entropy Alone Can Create Complex Crystals from Simple Shapes; Tetrahedra Packing Record Broken」です。
[概要訳]
規則性を作り出す時のエントロピー[1]の役割を向上する研究の内、ミシガン総合大学が進める研究で、特定のピラミッド型が自発的に複雑な準結晶を作り上げることを実証した。
準結晶[2]は、その構成要素は広い範囲の規則性を示すが、単純なパターンや単位格子の繰り返しは持たない固体のことである。
その成果の論文はNature 12月10日号に掲載される。ケース・ウェスタン・リザーブ大学およびケント州立大学の研究者達が、その研究で共同作業した。
エントロピーとは、あるシステムの構成要素が配列することができる組み合わせの量を測定した(表す)ものである。しばしば混乱と関係づけられるが、エントロピーは物体が並ぶように作用することもできる。この研究の中心であるピラミッド型は正四面体、ナノテクノロジーや生物学に登場する3次元で4つの面を持つ多面体である。
[コメント]
エントロピーの説明が非常に適切だと思いました(^^;;;・・・私も授業でエントロピーの説明をするのですが、エントロピーは、その本質が非常に捉えにくい物理量だと思います(>_<)・・・それを制御するというアイデアは簡単なようで難しいもだと思います。
[参考]
- ”エントロピー”,Wikipedia,(オンライン),http://ja.wikipedia.org/wiki/エントロピー,(参照2009-12-10)
- ”準結晶”,Wikipedia,(オンライン),http://ja.wikipedia.org/wiki/準結晶,(参照2009-12-10)
自己洗浄機能付き窓?ナノ材料でソーラーパネルやバッテリーに革命
05th 12月 2009
ScienceDaily (Dec. 4, 2009)の記事「A Window That Washes Itself? New Nano-Material May Revolutionize Solar Panels and Batteries, Too」です。
[概要訳]
泥や埃を防ぐ、窓やソーラーパネルのコーティング?次世代の電気自動車用のバッテリーの蓄電能力の増補?Nature Nanotechnologyに発表されたばかりのテルアビブ総合大学(TAU)の新しい論文に、ほんの数年以内にこれらの先進的な空想を実現するナノスケールレベルのペプチド[1]の集合化における躍進が詳細に論述されている。
100ナノメートル(およそ100万分の1メートル)以下の領域での操作によって、大学院生Lihi Adler-AbramovichとTAU分子微生物バイオテクノロジー学部のEhud Gazit教授の研究チームが、ペプチドの原子や分子を、ガラスの小さな森林のように「成長」するようにコントロールする新しい方法を発見した。これらの「ペプチドの森林」は汚れや水を撥ねつける、汚れれば効率が激減するソーラーパネルや窓用の完璧な自己クリーニングコーティングである。
[コメント]
光触媒と効果は同じと考えて良さそうですね(^o^)・・・ペプチドって分解が心配ですが、耐環境性が気になりますね(^^;;;
[参考]
- ”ペプチド”,Wikipedia,(オンライン),http://ja.wikipedia.org/wiki/ペプチド,(参照2009-12-05)
生物工学技術者が化石燃料を使わないプラスチック製造に成功
27th 11月 2009
ScienceDaily (Nov. 26, 2009)の記事「Bioengineers Succeed in Producing Plastics Without the Use of Fossil Fuels」です。
[概要訳]
韓国南部の先端科学者のチームが、製造過程で化学物質基盤の化石燃料の利用するというよりはむしろ、生物工学技術によって日用品用のプラスチックとして利用される高分子の製造に成功した。これから環境に配慮したプラスチックを製造できるようにしてくれる、この草分け的な研究から論文誌Biotechnology and Bioengineeringに2報の論文が発表される。
高分子とはプラスチック[1]やゴム[2]の形で日常生活に見つかる分子である。Sang Yup Lee教授率いる韓国先端科学技術総合大学(Korea Advanced Institute of Science and Technology,KAIST)[3, 4]と韓国の化学系企業LG Chem[5]の研究チームは、天然の再生可能な資源からプラスチックを製造する鍵を握る生物基盤高分子である、ポリ乳酸(polylactic acid,PLA)[6]に注目した。
[コメント]
ポリ乳酸と言えばバイオエタノール生産と相まって世界の穀物価格の高騰を引き起こした生分解性プラスチックですよね?(・_・)?
記事によればポリ乳酸は2段階の発酵で生産される乳酸を化学的に高分子にするようです。これを1段階で製造する方法を開発したそうです。
[参考]
- ”合成樹脂”,Wikipedia,(オンライン),http://ja.wikipedia.org/wiki/合成樹脂,(参照2009-11-27)
- ”ゴム”,Wikipedia,(オンライン),http://ja.wikipedia.org/wiki/ゴム,(参照2009-11-27)
- KAIST,(オンライン),http://www.kaist.ac.kr/,(参照2009-11-27)
- ”KAIST”,Wikipedia,(オンライン),http://ja.wikipedia.org/wiki/KAIST,(参照2009-11-27)
- LG Chem,(オンライン),http://www.lgchem.com/,(参照2009-11-27)
- ”ポリ乳酸”,Wikipedia,(オンライン),http://ja.wikipedia.org/wiki/ポリ乳酸,(参照2009-11-27)
水素でエコは進んでる?新しい水素貯蔵法の発見
26th 11月 2009
ScienceDaily (Nov. 25, 2009)の記事「Hydrogen-Economy on the Way? New Hydrogen-Storage Method Discovered」です。
[概要訳]
カーネギー研究所[1, 2]の科学者達が初めて、高圧によってユニークな水素貯蔵材料を作ることができることを発見した。その発見によって、水素貯蔵法の問題への全く新しいアプローチへの道が開かれる。
研究者達は、通常は不活性な貴ガスであるキセノン(Xe)[3]が、ある圧力下で異常な化学結合を作って水素分子(H2)[4]と結合し、これまで知られてこなかった固体を生成することを発見した。その実験では初めて、これらの元素が結合し、安定な化合物を生成した。その発見は、新しい水素技術の基盤となる新しい系統の材料のデビューとなる。
その論文はNature Chemistry 先行オンライン版に2009年11月22日に掲載される。
[コメント]
すごい発見です(^o^)貴ガスが他の元素と結合して、新しい化合物ができるだけでも異常な発見ですが、水素貯蔵にも使えるとは非常に幸運だと思います。水素を液体や固体にする技術はあっても、コストが非常に大きかったり、大規模だったり、危険だったり・・・この方法は水素貯蔵の問題をほとんどクリアできる可能性が高いです(^皿^)
こちらの記事「Hydrogen Storage Gets New Hope」(2009-09-07)ではアンモニア・ボラン(H3NBH3)[5]を使った水素貯蔵法について報告していましたが、アンモニア・ボランのような水素化物よりも、この記事で紹介されている化合物の方が安定そうですね。
[参考]
- Carnegie Institution of Science,(オンライン),http://www.ciw.edu/,(参照2009-11-26)
- ”カーネギー研究所”,Wikipedia,(オンライン),http://ja.wikipedia.org/wiki/カーネギー研究所,(参照2009-11-26)
- ”キセノン”,Wikipedia,(オンライン),http://ja.wikipedia.org/wiki/キセノン,(参照2009-11-26)
- ”水素”,Wikipedia,(オンライン),http://ja.wikipedia.org/wiki/水素,(参照2009-11-26)
- ”水素化合物”,Wikipedia,(オンライン),http://ja.wikipedia.org/wiki/水素化合物,(参照2009-11-26)
合衆国中で最高気温の記録が最低気温の記録を凌ぐ
13th 11月 2009
ScienceDaily (Nov. 13, 2009)の記事「Record High Temperatures Far Outpace Record Lows Across US」です。
[概要訳]
温暖化する気候に拍車をかけられて、合衆国48州にわたって過去10年の間に、日常的に記録的な最高気温を記録する日が、記録的な最低気温を記録する日の2倍の頻度で起こっていることが新しい調査で示された。低温に対する記録的高温の割合は、温室効果ガス[1]の放出が増え続ければ、次の10年で劇的に増加するようだ。
[コメント]
以下に挙げる前の記事では、南極の海で植物プランクトンの作る新しいサイクルが二酸化炭素を海底に沈めて、貯蔵してくれるとか、地球の二酸化炭素吸蔵能力が予測より高いとか。。。希望的観測が続きましたが、またどん底に突き落とされる調査結果ですね(+_+)
- 「Antarctica Glacier Retreat Creates New Carbon Dioxide Store; Has Beneficial Impact On Climate Change」(2009-11-10)
- 「Controversial New Climate Change Data: Is Earth’s Capacity To Absorb CO2 Much Greater Than Expected?」(2009-11-11)
それにしても気候変動に関する希望的な見方の方は、どうも論拠が曖昧ですが、警告を発する記事は論拠がはっきりしてますね(>_<)
[参考]
- ”温室効果ガス”,Wikipedia,(オンライン),http://ja.wikipedia.org/wiki/温室効果ガス,(参照2009-11-12)
新しく合成された分子がHIVや前立腺癌に対する免疫応答の引き金となる
08th 11月 2009
ScienceDaily (Nov. 8, 2009)の記事「New Synthetic Molecules Trigger Immune Response To HIV And Prostate Cancer」です。
[概要訳]
イェール総合大学の研究者達が、HIV[1]やHIVに感染した細胞、前立腺癌[2]にも同等に体の免疫[3]応答を増強することができる合成分子を開発した。Journal of the American Chemical Societyにオンラインで掲載される彼らの発見は、これらの病気に対する新規の治療アプローチにつながる。
「HIV標的抗体調達分子(antibody-recruiting molecule targeting HIV,AMR-H)」そして「前立腺癌標的抗体調達分子(antibody-recruiting molecule targeting prostate cancer,AMR-P)」と呼ばれるその分子は、血流の中にもともと存在する抗体やHIV、HIV感染細胞および癌細胞の中に存在するタンパク質[4]に、いっせいに結合することで作用する。これらの病原体を抗体で包み込むことで、その分子は病原体が脅威であると合図を出し、体の持つ免疫応答の引き金となる。ARM-Hの場合では、ウィルスの外側のタンパク質に結合することで、それらの分子は人の健常な細胞が感染されることも防ぐ。
[コメント]
HIVの感染まで予防してくれるなんて、夢のような薬なんでは?(@_@)?・・・エイズの治療薬が開発されたってことですよね?(^^;;;
[参考]
- ”ヒト免疫不全ウイルス”,Wikipedia,(オンライン),http://ja.wikipedia.org/wiki/ヒト免疫不全ウイルス,(参照2009-11-08)
- ”前立腺癌”,Wikipedia,(オンライン),http://ja.wikipedia.org/wiki/前立腺癌,(参照2009-11-08)
- ”免疫”,Wikipedia,(オンライン),http://ja.wikipedia.org/wiki/免疫,(参照2009-11-08)
- ”タンパク質”,Wikipedia,(オンライン),http://ja.wikipedia.org/wiki/タンパク質,(参照2009-11-08)
ブタの始めての設計図:ブタゲノムの配列を決定
04th 11月 2009
ScienceDaily (Nov. 4, 2009)の記事「First Draft Of The Pig: Researchers Sequence Swine Genome」です。
[概要訳]
国際協力によって家畜化されたブタのゲノム[1]の初の設計図が作られ、その成果は農業や医薬、自然保護や進化に関する知見をもたらすだろう。
イリノイ総合大学の農場由来の赤毛のデュロック種[2]のブタが、今、配列が決定されたゲノムを持った家畜動物の項目が増え続けるリストの仲間入りを果たすだろう。研究者達は、その成果をイギリスのヒンクストン[3]にあるウェルカム・トラスト(Wellcome Trust)[4]のサンガー研究所(Sanger Institute)[5, 6]での会議で月曜日(11月2日)に発表する。
[コメント]
すでにニュースで報じられているようですよね(^皿^)ブタは人間にとって取り替えのできない家畜となってますよね(>_<)・・・この知見に基づく農業や医薬分野での発展に大きな期待を持てますね(^o^)
[参考]
- ”ゲノム”,Wikipedia,(オンライン),http://ja.wikipedia.org/wiki/ゲノム,(参照2009-11-04)
- ”Duroc (pig)”,Wikipedia,(オンライン),http://en.wikipedia.org/wiki/Duroc_(pig),(参照2009-11-04)
- ”Hinxton”,Wikipedia,(オンライン),http://en.wikipedia.org/wiki/Hinxton,(参照2009-11-04)
- ”ウェルカム・トラスト”,Wikipedia,(オンライン),http://ja.wikipedia.org/wiki/ウェルカム・トラスト,(参照2009-11-04)
- Wellcome Trust Sanger Institute,(オンライン),http://www.sanger.ac.uk/,(参照2009-11-04)
- ”Wellcome Trust Sanger Institute”,Wikipedia,(オンライン),http://en.wikipedia.org/wiki/Wellcome_Trust_Sanger_Institute,(参照2009-11-04)
気候変動が深海の生態系に影響
04th 11月 2009
ScienceDaily (Nov. 3, 2009)の記事「Deep-sea Ecosystems Affected By Climate Change」です。
[概要訳]
深海平原[1]の広大な泥の荒野は地球の表面の60%を占め、地球の炭素循環[2]にとって重要である。2つのそのようなエリアの長期的な調査に基づき、Proceedings of the National Academy of Sciences (PNAS)に掲載された新しい論文が、深海海底の生物群が様々なところで気候変動の影響を受けていることを発表した。
歴史的には、海洋科学者を含む多くの人々が、海面から2,000メートル以上下の深海平原を、比較的隔離された安定な生態系であると考えてきた。しかしながら、モントレー湾水族館研究所(Monterey Bay Aquarium Research Institute,MBARI)[3, 4]の海洋生態学者であり、最新のPNASに掲載された論文の筆頭著者であるKen Smithによれば、地球の気候変動は深海の生態系に予想外に大きな変動を引き起こすことができるそうである。18年間の調査に基づき、Smithと共同研究者達は、そのような生態系の変化は数年といった長い期間にわたる場合と同じように、数週間から数ヶ月の短い時間間隔でも起こることを示した。
[コメント]
地球温暖化の影響が2,000メートルの深海にまで影響するなんて。。。しかも深海はたくさん炭素を貯蔵する重要な場所でもあるようですよね(@_@)
[参考]
- ”深海平原”,Wikipedia,(オンライン),http://ja.wikipedia.org/wiki/深海平原,(参照2009-11-04)
- ”炭素循環”,Wikipedia,(オンライン),http://ja.wikipedia.org/wiki/炭素循環,(参照2009-11-04)
- Monterey Bay Aquarium Research Institute,(オンライン),http://www.mbari.org/,(参照2009-11-04)
- ”Monterey Bay Aquarium Research Institute”,Wikipedia,(オンライン),http://en.wikipedia.org/wiki/Monterey_Bay_Aquarium_Research_Institute,(参照2009-11-04)
意のままに化学物質を届ける次世代マイクロカプセル
03rd 11月 2009
ScienceDaily (Nov. 2, 2009)の記事「Next-generation Microcapsules Deliver ‘Chemicals On Demand’」です。
[概要訳]
カリフォルニア大学の科学者達が、ペンの圧力で破裂し、インクが放出されるカプセルを含むカーボン・フリー・コピー用紙に使われているようなマイクロカプセル[1]の新世代版を開発したことを報告する予定である。その新しいマイクロカプセルは、在宅および個人的な治療から医薬品まで幅広い商用用途に利用され、露光されると破裂し、それらの内容物を放出する。
[コメント]
光に応答して破裂するってドラッグデリバリーシステム(DDS)[2]では理想的かもしれませんね(^o^)凄く良いアイデアの実現です(^-^)
[参考]
- ”マイクロカプセル”,Wikipedia,(オンライン),http://ja.wikipedia.org/wiki/マイクロカプセル,(参照2009-11-03)
- ”ドラッグデリバリーシステム”,Wikipedia,(オンライン),http://ja.wikipedia.org/wiki/ドラッグデリバリーシステム,(参照2009-11-03)